なでしこジャパン、リオ五輪をかけた正念場で痛恨の敗戦

      2016/04/23

リオ五輪 アジア最終予選 第3試合 中国戦 スターティングメンバー

GK:福元
DF:近賀 、田中、熊谷、鮫島
MF:宮間 、阪口、川村、中島
FW:大儀見、横山

先日の第2戦から中1日で迎える第3戦。
韓国戦のスターティングメンバーから変わったのは、DF鮫島選手、MF阪口選手、MF中島選手の3名。
韓国戦に比べ、より攻撃的な布陣で負けられない一戦に臨むなでしこジャパン。

なでしこ-中国戦-メンバー

リオ五輪 アジア最終予選、大一番 中国戦の結果

対戦相手の中国のFIFAランキングは17位、日本は承知の通り4位と、ランキング上では日本優勢。
また、通算対戦成績では日本の13勝7分け16敗という形で負け越している相手ではありますが、直近の試合では中国に勝利していて実力的には十分勝利できる対戦チームです。

試合内容はというと、

【前半】
前半上手くリズムをつかむ事ができずミスが目立つ立ちあがり。
前線にロングパスを入れるもなかなか繋がらない。
中国は日本のミスを巧みに利用して攻撃を仕掛けるという状況。
そして14分、MF川村選手のバックパス。
このバックパスが誰に出したものなのかわからないようなパス。
しかも勢いがないため、中国のジャン・ルイ選手にカットされそのままゴール。
手痛いミスで痛恨の失点。

その後、29分くらいからようやく日本の攻撃にも勢いがつき、再三中国ゴールを狙うも最後の一歩が決まらないまま前半終了。

【後半】
後半からMF川村に代えて、韓国戦で途中出場しゴールを決めたFW岩淵を投入。
前半よりも更に攻撃的布陣に変更し点を取りに行く。
後半立ち上がりは攻撃がテンポよく噛み合っていたが、13分中国にミドルシュートで追加点を奪われる。
日本は2点を追う展開。

20分、左サイドからFW岩淵選手がゴール前にクロスを入れるが、中国選手にカットされる。
しかしFW横山選手がすぐさま奪い返し、そのままDF1人をかわし右足でシュート。
このボールがゴール左へ突き刺さり、日本が1点を返す。

23分、MF中島選手を変えて、MF川澄選手を投入してゴールを目指すもゴールキーパーが阻む。
42分、最後の選手交代として、DF鮫島選手を変えて、FW高瀬選手を投入。
高さとパワーを生かした攻撃で同点を目指すも、無情のホイッスルで試合終了。

結局、今試合もミスによる失点もあり、1 : 2 で中国に惨敗となってしまいました。

五輪アジア最終予選勝敗表

順位 チーム 勝点
1 オーストラリア 9 3 3 0 0 14 1 13
2 中国 7 3 2 1 0 5 2 3
3 北朝鮮 5 3 1 2 0 3 2 1
4 韓国 2 3 0 2 1 2 4 -2
5 日本 1 3 0 1 2 3 6 -3
6 ベトナム 0 3 0 0 3 0 12 -12

今の状況を考えると、正直 リオ五輪出場するには奇跡が起きない限り厳しいのではないかという状況です。

では、どうなればその奇跡が起こるのでしょうか?

  1. 第4戦では、韓国、オーストラリア、日本が勝利。
  2. 第5戦では、ベトナム、オーストラリア、日本が勝利。(ベトナムは韓国に引き分けでも可)
  3. 上記のようになった場合、勝点が7で中国と並ぶ状態の為、勝点で中国を上回れるようベトナム戦、北朝鮮戦で大量得点を入れる必要があります。
    現在中国との得失点差は、中国が+3で日本は-3 。
  4. この条件をクリアできれば、リオ五輪出場が可能です。

苦しみの中の「なでしこジャパン」、深刻な澤ロスからの脱出は?

いよいよ、リオデジャネイロ五輪の切符が遠のいてしまった感がでてきてしまいました。

テレビで応援している私自身、第2戦まではもしも勝点が取れなくてもまだチャンスがあるという気持ちが何処かにありましたが、さすがに今日第3戦の敗戦は精神的に厳しいものがありました。

今までの第1戦の豪州(オーストラリア)との戦い、また第2戦の韓国との戦い。
第1戦と第2戦での戦いぶりは明らかに第2戦目のほうが選手の動きやボール回し・球際の強さなど「なでしこ」らしいものに修正され、韓国をあと一歩というところまで追い込んでいたのですが、最後の最後に連係ミス(コミュニケーションミス)のようなものがあり手痛いゴールを挙げられ無念のドロー。

そして今日の中国戦、スターティングメーンバーの顔ぶれからして勝ちに行ってるという事は伝わってきましたが、何ともミスが多すぎます。
NHKのゲストとして、第1戦からずっと今日の第3戦まで試合を観戦していた澤 元選手も「ミス」「コミュニケーション不足」といった事を仰られていました。
やはり「なでしこジャパン」には澤選手のような強烈なリーダーシップを発揮する人材が必要なのではないか。

今のこの流れを断ち切るには、いわゆる「澤ロス」からの脱出が必要と思われます。
澤ロスと言っても、色々な意味解釈がありますが、
ここでは「今まで大黒柱的存在だった澤選手が不在となり、精神的支柱を失ったというソフト的な問題」と、もう一つは「澤選手が得意としていたボランチポジションをこなせる選手層の薄さというハード的な問題」として考えています。

大黒柱的存在だった澤選手が不在となり、精神的支柱を失ったというソフト的な問題

非常に厳しいことを言ってしまうようですが、キャプテンである宮間選手がもっとリーダーシップを発揮してしっかりとまとめなければならないのではないかと思ってします。

本当のところはわかりませんが、テレビ画面で見ている限り最近「なでしこジャパン」は、絶対に負けられない試合というのにも関わらず試合前に白い歯を見せ笑顔で談笑しているという姿が映し出されていました。

もちろん緊張を緩和させるため、リラックスし体の硬さを解すためという事はあるのでしょうが、澤選手がいた頃には考えられないような雰囲気のように見えてしまいます。

実際、私の同僚も同じような意見・見解を持っていました。

宮間選手、あるいは他のベテラン選手がしっかりとしたリーダーシップをもって、チームを導いていかなければソフト面での「澤ロス」からの脱出は難しいものと思います。

澤選手が得意としていたボランチポジションをこなせる選手層の薄さというハード的な問題

佐々木監督が第2戦後のインタビューで言った「もう少しダブルボランチのところが機能すれば良かったのかなとは思います。」という一言。

まさしく、澤選手のように「ゲームバランスを上手くコントロールする事が出来、当然ボランチの本来仕事であるパスカットやディフェンスとのバランスを取ることができる選手が必要」という事です。

ただこの問題は、実際にプレーをする選手の個性や特徴(長所)などのバランスがあり澤選手と同じ事ができる選手がいるかというとそれは無理な事です。

しかし、チームの戦術に合わせた献身的な動きが求められることは確かなことなのです。

今回、澤選手と数多くプレーをしてきた大型ボランチのベテランメンバー 宇津木瑠美選手がコンディション不良ということで代表入りしていないということも要因の一つだと考えられます。

いずれにしても、澤選手を超えることができるような動きができるボランチを育て上げなければなりません。

まずは、チーム内での連携から考え直し、ゲームメイクできるよう現在の若手ボランチ「川村選手」「上尾野辺選手」など今後の成長とアイデアある動きを期待したいと思います。

 

宮間選手が精神的支柱となり、「なでしこジャパン」がソフト面・ハード面で成長できれば「澤ロス」からの脱出の明確なルートが見えるはずです。

リオ五輪 アジア最終予選 残り2試合での「澤ロス」脱出に期待します。

 

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